【昼休み】60分は公務員から投資家に？休憩中の株取引より賢い方法2選

「株を始めたいけれど時間がとれない・・・」

「昼休みだったら許されるのかな・・・？」

「昼休みに株取引して、午後の業務に集中できるか自信がないよ・・・」

このような悩みを解決する記事です。

皆さんは昼休みをどのように過ごされていますか。いろいろな人がいますよね。

睡眠をとったり、スマホを使ったりしている人が多いでしょうか。役所から家が近いと、いったん帰宅する人もいますね。

そう考えていくと、株だけが規制される理由とは・・・？

見当たらないですね。結論、株OKです。

昼休み中に株の注文を出すと、その注文が約定したかどうか気になりますよね。株価の値動きも上がったのか下がったのか気になることでしょう。そうすると、午後の仕事のパフォーマンスにも影響が出る可能性があります。

株をやって仕事でミスしたのでは、周囲からの信頼を損ねてしまいます。昼休憩に取引をしても、あまりいいことはないです。本記事を最後までお読みいただき、賢明な選択をしてくださいね。

本記事は個人の見解に基づくものであり内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資判断や契約の最終決定は、必ずご自身の責任で行ってください。

ここで解決！公務員の株取引ルール

公務員の株取引といういと、一昔前は少し印象が悪かったように思います。しかし、最近は政府の新NISAによる資産形成の後押しもあって投資が一般化してきた印象です。

✔︎ここで解決！公務員の株取引ルール
・副業には当たらない
・ただし職務専念義務は守る
・違反するとレッドカード

公務員は株取引をして問題ないのだろうな〜、といったボンヤリとした思いはあると思いますが、なにゆえに問題ないのかを整理しておきましょう。

副業には当たらない

まずは、そもそも株取引は副業に当たらないか、という疑問から解消しましょう。

人事院から出されているQ &Aにありますとおり、株取引は兼業（副業）に当たらないことが明記されています。（内記等により制限される場合があることには留意。）

一般職国家公務員の兼業に関するものですが、地方公務員であっても、特に異なることはありませんので、この見解のとおりでよいでしょう。

いきなり答えをだしてしまったのですが、疑問を自分に問いただしてから根拠を探す手法がオススメです。

具体的に当てはめてみますと、公務員は全体の奉仕者（憲法第15条第2項）だというのは、皆さんご存知だと思います。では、全体の奉仕者が夜寝る前にスターバックスの株を買って、なにか問題があるのかということです。

スターバックスについて一般投資家が知り得ないような情報を職務上つかんでいて購入した（インサイダー取引の疑い。後述します）などの事情がなければ、問題ないですよね。

夜に株を買って、日中は一生懸命に仕事に励んでいるのですから、全体の奉仕者として職務をまっとうしています。

参考までに法的根拠も示しておきます。

ただし職務専念義務は守る

ダメなものはだめ、それ以上に深掘りするのは時間のムダです。しかしブログとしては、それではあんまりですので、法的根拠を示しておきます。気になる方はご覧ください。

違反するとレッドカード

職務専念義務に違反した事例です。

人は弱いもので、どこまでも自分に甘くなってしまいます。

100回だとか4275回だとかショッキングな数字が並んでいますけれど、１回取引してズルズルと、どこまでもやってしまったのでしょうね。数に注目してしまいますけど、１回目の取引行為を憎むべきではないでしょうか。

減給だとか停職だとか、処分の内容はどうでもよくて、とにかく勤務時間中はやらない。それだけです。

昼休み・休憩時間中の株取引

株取引は副業にはあたらない、そして、勤務中に株をやってはいけないことがわかりました。それでは、グレーっぽい昼休みはどうなんだという疑問が生じますが、問題ありません。

✔︎昼休み・休憩時間中の株取引
・休憩時間中の職務専念義務の適用範囲
・昼休みに株取引を行う際の注意点

昼休みに株取引をしてもよいのですが、注意点もありますので解説していきます。

休憩時間中の職務専念義務の適用範囲

これもまず見当をつけてみると、昼休みにみんなが自由に過ごしているなか、株だけが目の敵にされて規制されることもないですよね。

さて肝心の根拠なのですが、◯◯◯知恵袋などで労基法が・・・といった言説を見かけたりするのですけど、筆者の理解としては単純に次のとおりです。

国家公務員法101条（職務に専念する義務）
　職員は、法律又は命令の定める場合を除いては、その勤務時間及び職務上の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、政府がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない。（以下省略）

一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律5条（一週間の勤務時間）
　職員の勤務時間は、休憩時間を除き、一週間当たり三十八時間四十五分とする。

地方公務員においても別の法令になりますが、同様の規定のされ方になっています。

昼休みに株取引を行う際の注意点

まず、市民や国民への見え方ですが、かなり細かいところまで見られていることに注意しましょう。

特に注意を要するのは日本株、中国株、韓国株、CFD、FXの取引をされる方です。（ちなみに、筆者は、このうち、中国株以外はどれもやっています・・・。）

たとえば、日本株であれば、9:00〜11:30、12:30〜15:30が取引時間です。また、CFDやFXと呼ばれる取引は、コンビニエンスストアのように１日のほとんどの時間帯で取引できます。これらの取引を行う方は、遅くとも始業5分前にはスマホを消して疑義が生じないように気をつけましょう。

次に内部規則ですが、地方公務員には◯◯市職員服務規定といった名前の規定が存在することがあります。そこに「勤務時間外でも、公務の信用を意識し、責任ある行動を心がけるべき。」といった趣旨のことが書かれています。

周りの目を気にせずに株取引をする方法があるのなら、それにこしたことはないですよね。

そんな賢い方法を教えていきますよ！

公務員にオススメの投資法ツートップ

ここでは公務員にとっての投資の最適解を示していきます。どちらも、昼休憩に取引する必要がないものですし、日中に日本株で短期の取引をするよりも儲けを出しやすいと思います。

✔︎公務員にオススメの投資法ツートップ
・①新NISAで長期投資！揺るぎない資産形成を
・②米国市場に時差出勤？

まず新NISAでの長期投資は行った方がよいです。やり方は大体きまっているので、初心者が弱いとか上級者が強いとか、そのようなことはないです。投資スキルがいらないので差が生じません。

対してMicrosoftやAppleといった個別株は、通常、知識や投資スキルによってリターンも変わる傾向にあるため、紹介はしますが無理にやらなくてよいです。

それでは全ての公務員にオススメする新NISAでの長期投資からポイントを絞って解説します。

①新NISAで長期投資！揺るぎない資産形成を

この記事を読んでくださっている方は、休憩中の個別株の取引を気にされているぐらいですので、新NISAによる長期投資は既に行っているかもしれません。

したがいまして、新NISA制度の詳細は割愛しますが、もしNISA口座をまだ開設していない方は、普段取引している証券口座とは別の証券会社でNISA口座を開設することをオススメします。証券口座を選ぶポイントは後述しますので、よろしければ参考になさってください。

筆者もそのように分けて運用しています。

短期運用と長期運用を同じ証券口座で行うと、アプリの設計によってはNISAで保有する投資信託の資産額がつい目に入ってしまうことがあります。

すると長期目線で積み立てていたはずが、いつの間にか短期目線になってしまい、急な値動きに反応しやすくなり、慌てて安値で売ってしまうリスクが高まります。

動画にもありますとおり、暴落したあと鋭角に戻しました。ちなみに、アメリカ株もこのとき下落したのですが、その後は連日最高値を更新していきました。

もし口座を分けて運用していれば、長期目線を保っていられますので、このように暴落しても悲観はすれど売るまではいかずに済むかもしれません。

しかし、同じ口座で運用して、目線が短期になっていまうと、目先の損益を基準に判断してしまうおそれがありますので、急な値動きに対して反射的な行動をとるリスクが高まります。

長期・積立・分散投資のうち、分散投資は、投資信託の商品の性質によるものですので、投資家のメンタルとは関係しません。

対して、長期・継続は、難しさがあります。投資家のメンタルによって、短期になったり、継続するのをやめてしまったりすることがでてしまいます。

そこで投資家の保有握力を高めてくれるチャンネルを紹介します。

マネックス証券のハッチさんの動画です。上の動画（長さ：13分31秒）を視聴するだけでも保有する握力が高まります。通常、月に１回ペースで動画がアップされますので、長期保有のよき伴走者になってくれるチャンネルで視聴を推奨します。

以上、別口座で管理するのが望ましいということでしたが、すでに新NISAを活用した長期投資に取り組んでいる方も多いと思います。ここからは、本題ともいえる米国市場での個別株取引についてお話しします。

②米国市場に時差出勤？

昼休みに日本株を取引されている公務員の方も多いかと思います。しかし、その行為にはデメリットが大きいのではないかと感じます。

このチャートは、2014年11月1日から2024年11月1日までの期間におけるTOPIXとS&P500の成長率を比較したものです。どちらも、それぞれの国の経済を反映する「体温計」として機能する重要な指標です。

この10年間の比較では、日本はアメリカに大きく差をつけられたことが明らかになっています。とくに気になるのは、見づらいのですが、最後の部分（2024年）のTOPIXの垂れ具合です。そこでここ１年の推移をクローズアップしてみましょう。

率直に、日本株がちょっと厳しいように感じます。著名な投資家であるウィリアム・オニールは、「市場全体が弱気相場のときには、どれほど良い銘柄であっても4分の3は下落する」と述べています。

この言葉が示すように、市場全体の方向性を見極めることが、個別株選び以上に重要です。その点、現在の米国市場は成長を続けており、投資先として魅力的と言えるでしょう。

さらに、米国市場に投資することで、日本株取引のように昼休みに急いで取引する必要もなく、効率よく資産運用ができます。一挙両得とはこのことです。

筆者も米国株を始める当初はこのように考えたものです。しかし、ふと身の回りを見渡してみると、日常的に利用している物やサービスの多くが米国製であることに気付いたのです。

例えば、スマートフォンはApple製、オンラインショッピングはAmazon、さらにはGoogleやNetflixなど、生活に欠かせないツールやサービスが多く米国企業によって支えられています。

日中は日本のために仕事を頑張って、夜は米国株取引を行う。これでよいのではないでしょうか。

「夜は眠くて取引できないよ〜。」という方は、よろしければ、下のマネックス証券の記事も参考なさってください。時間外取引の手順や活用のケースを詳細に説明しています。

おすすめネット証券３社

新NISAの始め方

後輩に語り継ぎたい株取引の注意事項

昼休みの株取引について、ご理解いただけたと思いますが、ここではさらに注意事項を解説していきます。

✔︎後輩に語り継ぎたい株取引の注意事項
・インサイダー取引
・納税の義務は自動で果たそう

インサイダー取引なんて、さりげなく後輩に語れたら、なにか、カッコいいのではないでしょうか。是非ここで覚えていってくださいね。

インサイダー取引

仕事で知った情報を使って株を売買することは法律に違反する「インサイダー取引」にあたります。

たとえば、裁判官がインサイダー取引の疑いで強制調査を受けたニュースがありました。

インサイダー取引とは、立場を利用してズルをする行為です。

立場上知り得た未公開の情報を使い、「株価が上がりそうだから買う」あるいは「下がりそうだから売る」といった行動を取ります。

このような行為により、一般投資家が不利な立場に置かれ、公平性が損なわれてしまいます。投資の世界で、不公平な行為は許されるべきではありません。

怖いなと感じた読者の方もいると思いますが、米国株への投資には、以下の理由から、こうした不安を感じる機会が少ないと言えるでしょう。

ちなみに、NISAでオルカンやS&P500の積立投資をする場合については、インサイダー取引のリスクがありませんので参考までに下記をご参照ください。

以上のとおり、本記事で取り扱っている投資法ツートップであれば心配いりませんね。

納税の義務は自動で果たそう

公務員であれば納税のことを気にされている方もいるかと思います。

まずは新NISAでは税金を気にしなくてよいです。。

はい、お気づきになった読者の方もいると思いますが、非課税ですので、税金のことは心配いりません。

新NISAだけでなく、通常の株取引を行いたい方のためにお伝えしておきますと、特定口座（源泉徴収あり）で取引すれば税金の心配はいりません。

株を取引するときは証券口座で行います。

証券口座を開設するときに、NISA制度を利用した取引を行う場合はNISA口座を開設するのですが、NISA以外に、通常の取引も行う場合は次の中から１つ口座を選ぶことになります。

厳密にいうと、特定口座（源泉徴収なし）は、短期トレーダーには僅かにメリットがありますが、あまり気にしなくてよいと思います。私も短期トレードをしますけれど、特定口座（源泉徴収なし）を利用しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

昼休みに株取引しても特段の問題はないのですが、あまり賢い選択ではなさそうですね。

もし、来庁者に疑念をもたれて、ご意見箱などに投函されてしまうと、実際にやっていなかったとしても対応を迫られて通常業務に支障をきたします。

そして急いで取引して勝てるほど甘くはないでしょう。

新NISAでの長期投資や米国株を上手に活用して、日中の仕事に集中できる環境を構築する。この記事が、少しでも役に立ったなら嬉しいです。

Q ＆A

公務員は昼休みに株取引をしても良いの？

はい、昼休み中は職務専念義務の対象外であるため、株取引を行うことに問題はありません。ただし、市民や職場の内部規則に配慮し、誤解を招かないように行動することが重要です。

公務員が勤務時間中に株取引をするとどうなる？

勤務中に株取引を行うことは職務専念義務に違反します。このような行為が発覚すると、減給や停職などの懲戒処分を受ける可能性があります。勤務時間中の取引は絶対に避けましょう。

昼休みに株取引をする際の注意点は？

昼休み中に株取引を行う際は始業５分前にはスマホを消して、午後の仕事に影響が出ないようにしましょう。

公務員におすすめの投資方法は？

公務員におすすめの投資方法としては、以下の2つがあります：
① 新NISAによる長期・積立投資
② 米国市場での投資（夜間取引が可能）
これらの方法は、昼休み中に取引をする必要がなく、昼休みに急いで行う取引に比べて成果も出しやすいです。

株取引で納税の手間を減らす方法は？

新NISA口座を利用すれば、非課税で取引することとなるため税金の心配を要しません。また、通常の株取引では「特定口座（源泉徴収あり）」を選択することで、証券会社が税金を自動的に計算・徴収してくれるため、確定申告の必要がなくなります。